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アトピー性皮膚炎の治療

現代医学におけるアトピー治療

アトピー性皮膚炎の治療法アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケアアレルギー反応の抑制、炎症の抑制を目的として、による治療を中心に行います。

アトピーの症状によっての使い方が変わってくるので、そのときの状態に合った治療を続けることが大切です。欠かさず通院して医師の指示を守りましょう。

アトピー性皮膚炎は、皮膚の症状で軽微、軽症、中等症、重症の4段階に分けられ、それぞれの段階で治療法が変わります。

ステロイド外用薬免疫抑制外用薬が中心の治療となります。ステロイド外用薬免疫反応を抑える働きがあります。「ステロイド外用薬は怖い」と考える人もいるかもしれませんが、中途半端に使うとかえって症状を悪化させたり長引かせたりすることがあります。

医師に処方されたステロイド外用薬は、指示通りに、必要な量を必要な期間、必要な部位に使い続けることが大切です。

免疫抑制外用薬は名前の通り、免疫反応を抑える働きがあります。ステロイド外用薬を長期間使い続けることによる副作用が不安な場合や、ステロイド外用薬で効果が不十分(湿疹が治らない、かゆみが残るなど)と感じる場合、またステロイド外用薬である程度炎症が落ち着いた場合などに使われます。

症状が改善したら一段階軽いステージの治療に変更します。逆に悪化した場合は治療を一段階重いステージのものに変更します。これを繰り返して症状を安定させます。

現代医学におけるアトピー治療では、最終的に保湿剤だけで日常生活に支障がない程度まで症状を安定させることを目標にします。

アトピーの原因、悪化因子の究明と対策

正しい診断、重症度の評価をした上で、原因悪化因子の検索と対策、スキンケア(異常な皮膚機能の補正)、そして薬物療法治療の基本となります。

原因悪化因子としては2歳未満の場合には順に食物、発汗、環境因子、細菌真菌などがおもなもので、 13歳以上の場合には環境因子、発汗、細菌真菌、接触抗原、ストレス、食物などが考えられます。

2歳から12歳までは乳幼児から成人のパターンへ移行していく過程です。

しかし個々の患者によって原因悪化因子は異なるのでそれらを十分確認してから除去や対策を行います。

スキンケア(異常な皮膚機能の補正)

アトピー治療では、医療機関での治療以外にも、日頃のスキンケアにも気を付けましょう。アトピー性皮膚炎における主な皮膚機能異常とは、水分保持能の低下痒みの閾値の低下易感染性をいいます。

1.皮膚の清潔を保つには以下のことに気を付けてください。

アトピー肌のスキンケアでの注意点(1) や汚れは速やかに落とす。

(2) 強くこすらない。

(3) 石鹸シャンプーを使用するときは洗浄力の強いものを避け、十分にすすぐ。

(4) 痒みを生じるほどの高い温度の湯を避ける。

(5) 入浴後にほてりを感じるような沐浴剤、入浴剤を避ける。

(6) 入浴後に適切な外用剤を塗布する。

2.皮膚の保湿のためには以下のことに気を付けてください。

(1) 入浴シャワー後は必要に応じて保湿剤を使用する。

(2) 患者ごとに使用感のよい保湿剤を選択する。

軽微な皮膚炎は保湿剤のみで改善することがあります。

3.その他に気を付けることとして以下のようなものがあります。

(1) 室内を清潔にし、適温適湿を保つ。

(2) 新しい肌着は使用前に水洗いする。

(3) 洗剤はできれば界面活性剤の含有量の少ないものを使用する。

(4) 爪を短く切り、なるべく掻かないようにする。


香辛料などの刺激物やアルコールをとると、かゆみが増すことがあるので控えめにします。

また、皮膚への刺激を少なくするために、寝具は毛羽立たない柔らかい素材のシーツを使いましょう。毛布にもカバーをかけます。

下着は木綿素材を選び、洗濯洗剤が残らないようによくすすぎます。が刺激になることもあるので、をかいたときは早めにタオルをあてて吸い取りましょう。この他にも、長い髪は結ぶ、化粧品は多く使わない、アクセサリー類は身につけない、などを実践すれば肌への刺激が少なくすみます。

精神的ストレス症状の悪化につながることもあります。特にかゆみがひどいときや中々回復しないときは、気持ちが落ち込むことがあるかもしれませんが、なるべく心に余裕を持ち、医師の指示に従って治療を続けましょう。

薬物療法によるアトピー治療

薬物療法の基本は以下の通りです。

1.ステロイド外用薬は強さ、軟膏、クリームなど剤型がいろいろあるので重症度に加え、個々の皮疹の部位と性状及び年齢に応じて選択する。

強度と使用量をモニターする習慣をつける。

長期使用後に突然中止すると皮疹が急に増悪する事があるので、中止あるいは変更は医師の指示に従う。

ステロイド外用薬使用上の注意2.ステロイド外用薬は顔面にはなるべく使用しないようにする。

使用する場合でも、可能な限り弱いものを短期間にとどめるよう気を付ける。

3.症状の程度に応じて、適宜ステロイドを含まない外用薬を使用する。

4.必要に応じて抗ヒスタミン薬抗アレルギー薬を使用する。

5.使用状況と症状の推移によって外用の変更を考慮する。

長期間のステロイドの内服治療は全身的な副作用の発現を引き起こし、アトピー性皮膚炎の治療としては、外用療法に比べて危険性の方が高いと考えられるので、 最重症例に一時的に使用することはありますが、原則としては使用しません。

1-2週間をめどに十分な効果が認められた場合にはステップダウン(より弱い治療の選択)し、逆に十分な効果が見られない場合にはステップアップ(より強い治療の選択)します。

プロトピック軟膏

16歳以上の場合には免疫調整剤であるタクロリムスの外用(プロトピック)が1999年11月から使用できるようになり、特に顔面、頸部の症状に有用性が認められています。

プロトピック軟膏は、皮膚の赤みや腫れをおさえる塗り薬です。アトピー性皮膚炎の治療に用いられています。

皮膚の免疫系の働きを低下させ、免疫抑制剤と呼ばれる種類の治療薬です。皮膚の免疫を抑制することで、皮膚の炎症がしずまり、アトピー性皮膚炎の症状が改善します。

プロトピックステロイドと同じく症状を取り去る対症療法薬ですので、病気の原因そのものは治せません。しかし、皮膚をよい状態に導き、かきむしりによる悪化の悪循環を断つという点では有効な薬です。

アトピー性皮膚炎の人は、皮膚のバリア機能が低下していて、細菌などの異物が入りやすい状態になっています。そして、少しの刺激に対してもかゆみが起こります。これは、免疫によって炎症反応が起こるからです。

アトピー性皮膚炎の場合、通常であれば問題ないような刺激に対しても、免疫が過敏に反応することにより症状が起こります。ですから、免疫の過剰反応を抑えることが大事になってきます。

プロトピックはステロイドと同じくアトピー性皮膚炎に効果的細菌などの異物が侵入した時に、直接攻撃する免疫細胞T細胞があります。T細胞は炎症を誘発する物質であるIL-2(インターロイキン2)を放出します。すると、強い炎症反応が起こります。

ですから、T細胞の働きを阻害し、IL-2などの放出を抑えれば、免疫の働きすぎを抑制できます。プロトピック軟膏の主成分であるタクロリムスは、T細胞の活性化に関わるシグナルであるタクロリムス結合蛋白(FKBP)と呼ばれる物質と結合します。この結合により、免疫活性化のシグナルが遮断され、その結果T細胞が働かなくなります。

T細胞の働きを強力に抑えることで、亢進した免疫作用を抑制します。結果、皮膚の炎症が治まり、皮膚症状が改善します。ステロイドと異なり、皮膚の防御機能に悪影響をおよぼすこともほとんどありません。

プロトピック軟膏とステロイド外用薬の違い

アトピー性皮膚炎の治療には、ステロイド外用薬が使用されることが多いですが、最近はプロトピック軟膏も普及してきました。プロトピック軟膏ステロイド外用薬は効果や使い方の違いはあるのでしょうか?

プロトピック軟膏ステロイド外用薬より分子量が大きいため、炎症があって皮膚のバリアが弱い箇所から多く吸収し炎症を抑える効果があります。

そして皮膚のバリアがしっかりしている正常な皮膚は、皮膚の細胞同士がきちんとくっついているて、皮膚の表面に皮脂が分泌されて皮脂膜ができているために、プロトピック軟膏が吸収しにくくなるため、顔や首などの皮膚の薄い部分に塗っても炎症のある部分だけに効くので副作用の心配がありません。

ステロイド外用薬のⅢ群である「強い」ランクの炎症抑制効果があると言われていますので顔などの炎症には効果がありますが、体や四肢などの皮膚が厚い部分にはプロトピック軟膏の成分の分子量が大きいために、皮膚に浸透しにくくなり、効果は落ちます。

またⅢ群のランクでは効かないような炎症が強い部分には効きにくいためステロイド外用薬を使った方が炎症を抑えられます。

また成人では1回5g(チューブ1本)、1日10gまでという制限がありますので、全身どこでも同じものを塗るのではなく、医師に指示されたとおり、部位や炎症の度合いによってステロイド外用薬とうまく使い分けて治療しましょう。

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