花粉症・アトピー・喘息等のアレルギー疾患を治す!

アレルギーと好塩基球

好塩基球とは?

免疫システムを構築している免疫細胞には、T細胞B細胞をはじめとするリンパ球や、マスト細胞貪食細胞などの、様々な種類の免疫細胞が存在します。その中でも最も数の少ない細胞集団の一つとして好塩基球という顆粒球があります。

好塩基球とは、白血球の中で顆粒を産生する事ができる顆粒球の1つです。好塩基球で産生される顆粒には、ヒスタミン、ヘパリン、ヒアルロン酸などが含まれています。

顆粒の中でも特にヒスタミンは、アレルギー反応の際に放出され、アナフィラキシーショック・じんましん・気管支喘息などを引き起こすとされています。

好塩基球とアレルギーの関係

生体内の免疫応答Th1細胞Th2細胞が産生するサイトカインによって調節されます。Th1細胞は細胞性免疫を誘導し、Th2細胞液性免疫アレルギーを誘導します。どちらの細胞もナイーブCD4+T細胞から分化し、分化誘導には次の3つのシグナルが必要です。

抗原提示細胞(APC)が取り込んだ抗原が分解されてできたペプチドがMHCクラスII分子に提示され、これをT細胞レセプター(TCR)が認識します。

抗原提示細胞(APC)が発現するCD80、CD86とT細胞が発現するCD28の刺激補助分子によってT細胞が活性化します。

Th1細胞分化にはIL-12、Th2細胞分化にはIL-4というように、至適なサイトカインが必要です。

病原体の侵入に対して樹状細胞は抗原提示細胞(APC) としてToll様受容体を介してこれを認識すると、CD80/CD86などの補助分子を発現し、IL- 12 を産生します。そして抗原とIL-12刺激を受けた CD4+T細胞Th1 細胞に分化します。

一方、花粉などのアレルゲンに曝されると、樹状細胞を介して抗原の情報を受けたCD4+T細胞はIL-4の作用でTh2細胞に分化します。

好塩基球によるTh2細胞の誘導

好塩基球マスト細胞と同様IgE抗体を介したアレルギー性炎症における重要なエフェクター細胞です。

好塩基球は末梢血白血球の1%未満で通常の組織に存在しませんが、アトピー患者ではアレルゲンが侵入する炎症局所に多くの好塩基球が集積します。さらに、好塩基球アレルギー疾患の重要なエフェクター細胞として近年クローズアップされています。

アレルギー疾患の中には、しばしばアレルギー反応が増悪するケースがあります。このアレルギー増悪のメカニズムのひとつとして、Th2細胞によって産生されたIgEアレルゲンと架橋し、IgE受容体を介して好塩基球アレルゲンを効率よく取り込むことでさらにTh2細胞を誘導し、IgE産生/アレルギー反応を増強するという、IgEと好塩基球の間の"正のフィードバックループ"が存在するのではないかと言われています。

実際、抗原-IgE複合体を生体内投与すると、好塩基球依存的にTh2細胞を効率よく誘導し、アレルギー反応を増強します。

近年では、モノクローナル抗IgE抗体ステロイドに抵抗性を示す重症喘息患者に新しい抗アレルギー薬として採用されています。モノクローナル抗IgE抗体は、好塩基球マスト細胞上のFcεRIとIgEとの結合に競合してアレルゲンとの架橋を阻害する結果、好塩基球マスト細胞からのサイトカインや化学伝達物質の産生を抑制すると考えられています。

これに加え、モノクローナル抗IgE抗体IgE好塩基球の間の"正のフィードバックループ"をブロックすることで、新たなTh2細胞の誘導/アレルギーの増悪を抑制する効果があるのではないかとも言われています。

好塩基球と喘息

近年の研究では、好塩基球喘息の発症と深く関わっていることがわかってきました。

ダニ抗原などのアレルゲンで誘導される喘息が、アレルギーを起こす好塩基球から産生されるインターロイキン-4(IL-4)を介した2型自然リンパ球(NH細胞ナチュラルヘルパー細胞)との共同作業によって起こるということです。

好塩基球とアトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の発症には2種類があることが知られています。ダニなどのタンパク抗原によって誘導されるタイプと、金属やハプテン抗原(単独では抗原としては働かない抗原)により誘導されるタイプです。

この2種類に合わせ、アトピー性皮膚炎を誘導する動物疾患モデルは、タンパク抗原を繰り返し貼り付ける方法とハプテン抗原を反復塗布する疾患モデルの2種類が存在しています。

そのうちハプテン抗原で誘導されるTh2型免疫応答では、好塩基球が重要な役割を果たしていることが明らかになっています。

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