花粉症・アトピー・喘息等のアレルギー疾患を治す!

アレルギーと腸管免疫

アレルギーと腸管の関係

腸は最大の免疫器官私たちの腸管は、食物を消化・吸収する器官であると同時に免疫器官としても重要な役割を担っています。

腸には免疫器官として腸管壁にある腸の上皮細胞(吸収細胞)に囲まれて、腸管上皮間リンパ球が存在します。さらに腸管壁にはパイエル板、腸管壁の下方部分にある粘膜固有層などが免疫系器官として局在しています。

腸管は内臓器官ですが、その両端に位置する口腔と肛門を介して外界と接しています。腸管の表面積はテニスコート1面分にも達し、体表面積の100倍以上であると推定されています。

従って、腸管は内なる外界であり、腸管粘膜は、細菌、ウイルス、寄生虫や化学物質などのさまざまな異物に絶えず曝されています。

これらの異物から身を守るために発達した仕組みが腸管免疫系なのです。

また、食事を摂ることによって腸管から吸収される栄養素への過剰な応答を抑えることも腸管免疫系の重要な役割です。

腸管免疫系は、1)パイエル板などのリンパ組織、2)粘膜上皮細胞とその間の免疫担当細胞、3)上皮の内側にある粘膜固有層の免疫担当細胞から構成されています。

また、腸管に分布する神経や消化管ホルモンなども腸管免疫系の一部として働いていることが明らかになっています。

このうちでパイエル板は腸管壁に局在する独特でかつ重要な免疫器官です。病原細菌などの抗原が侵入してくるパイエル板の腸管腔側は一層の上皮層で覆われ、その入口にはM細胞が存在し、ここから病原菌などが取り込まれています。

このパイエル板領域には樹状細胞T細胞B細胞などの主要な免疫細胞が集中して存在しています。

これらの腸管免疫細胞群は協力して侵入してきた病原細菌抗原に対して免疫グロブリンAをつくり、これを用いて腸管に侵入してくる病原細菌の腸管壁を超えて体内への侵入を防ぐ働きをしているのです。

またパイエル板でB細胞が分化してできたIgAをつくる細胞は腸だけではなく、口、鼻など移行し、そこでIgAをつくり、病原菌の侵入を防ぎ生体の防衛に貢献しています。

このIgAはY字型構造であることは他の免疫グロブリンと同じですが、IgAには単量体と2量体があり、2量体はJ鎖によって結合されています。

さらに腸管免疫系には食物などに含まれている大量のたんぱく質によって引き起こされる過敏な免疫反応を防ぐために、“経口免疫寛容”機構が働いています。この機構がないと食物アレルギーが発症することがあります。

腸管免疫系では、これらの因子が協力して働くことにより自然免疫系顆粒球マクロファージなど)や適応(獲得)免疫系T細胞B細胞など)が活性化され、さまざまな病原体の攻撃から身体を守るために役立っていると考えられています。

腸管免疫と腸内環境

また最近、この腸管免疫の発達や働きを維持するために腸内細菌が重要な役割を果していることが明らかになっています。腸管免疫系が正常に機能するためには、腸内環境を整えておくことが肝要なのです。

腸内環境の悪化は、アトピー性皮膚炎喘息花粉症アレルギー性鼻炎アレルギー性結膜炎)の最大の原因のひとつです。

腸を健康に保っておくこと、腸内環境を整えておくこと、これらはアレルギー体質を改善する上でとても大切なことなのです。

乳幼児に食物アレルギーが多い理由


私たちの体は、食べ物をきちんと栄養として吸収し、外敵の侵入を排除するために3重のしくみがあります。

(1)消化酵素
(2)IgA抗体
(3)免疫

免疫反応は、あるタンパク質を異物と判断したときの攻撃として起こります。

食べ物も、タンパク質がきちんとアミノ酸に分解されていればアレルギー症状が出ることはありません。

(1)、まず、タンパク質は、胃液のペプシン、膵液のトリプシン、腸液のエレプシンによって分解され、アミノ酸にまで分解されます。
 
(2)、アミノ酸にまで分解されなかったタンパク質や、外敵(異種タンパク質)は、腸管周辺のB細胞がつくりだすIgA(免疫グロブリンA)によって捕捉され、ブロックされます。

(3)、それでも侵入してきた異物に対して本格的に免疫が働きます。アレルギーとは、B細胞が放出するIgE抗体による反応です。

赤ちゃんや乳幼児が食物アレルギーを起こしやすいのは(1)(2)の力がまだ十分でないためです。

消化力の発達には個人差があります。

食物の分解、異物ブロックの力がまだ十分でないときに消化しにくいタンパク質がくると、(3)の反応を起こしてしまうわけです。

そして一度、ある食べ物を「異物」と免疫システムが認定してしまうと抗体が出来てしまいますから、その食べ物を食べるたびにアレルギー症状が出てしまうことになります。

消化吸収力が高くない段階で肉類など、消化の悪いものを食べさせないようにすることがまず必要です。離乳食は無理して早める必要などないのです。

腸内の善玉菌の働き

これまでよく知られていなかった腸内細菌の働きが、近年の研究でかなり明らかになってきました。

腸に住んでいる細菌は、免疫の働きを助け、体のバランスを保つ重要な役目を担っているのです。

腸の善玉菌の働きは、

腸管免疫力強化法・消化・吸収を助ける
IgAの産生を助ける
・病原菌を排除する
・有害物質を分解・排泄する
ミネラルの吸収を助ける
ビタミン・ホルモンをつくっている
免疫の正常な判断を助ける
・Th1/Th2バランスを正常化する
・副腎皮質ホルモンの産生を助ける
・糖質の代謝を促進して、ホルモンバランスを改善する

等々多岐にわたりますが、これらはすべて腸内の善玉菌の働きです。

つまり、善玉菌はアトピー性皮膚炎喘息花粉症といったアレルギー疾患の原因すべてに関与し、アレルギー体質の改善を助けるのです。

善玉菌を増やすことなしに、アレルギー体質を改善することはできないと言っても過言ではありません。

そして、肉・牛乳など消化に悪い動物性タンパクは、腸内で悪玉菌が毒をつくるもととなり、その過程で、善玉菌が減り、悪玉菌優位の状態をつくってしまいます。

肉は食べてはいけないわけでは決してありませんが、食事の中でバランスを取ることが必要なのです。

腸内環境改善=アレルギー体質改善

アレルギー体質遺伝によって生まれ持った体質である部分も確かにあります。

しかし、生まれ持ったアレルギー体質を持っていても、アレルギーを発症しない人だって存在します。

遺伝的要素はどうにもなりませんが、生活環境や食習慣を改善して、腸内環境を改善すれば、アトピー花粉症喘息といったアレルギー疾患症状を改善することも十分に可能なのです。

腸内環境が改善されれば、免疫機能が正常化して自然治癒力がよみがえります。

実際、体質改善でこれらのアレルギー疾患を完治させた症例もありますから、まずは腸内環境を改善しましょう。

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